ヤマハ・インドネシア自社工場で生産された、コストパフォーマンスに優れたシリーズ。Professionalと同様のパーツ、アコースティックデザインが施されたボディなど、廉価版と捉えてほしくない、それくらい完成度の高いギターです。現行の100/200/300/600シリーズと別コンセプトのギターであることは、デザイン、使用されているパーツからも分かる通り、実際の演奏感・サウンドは別物です。とにかくしっかり作り込まれており、現行モデルの不安要素が払拭されていると感じます。他ブランドの同価格帯のギターと比較した場合、完成度の高さは頭一つ出てるといえます。

1.トップ / バックコンター形状をより深くし、演奏時の一体感を増加

ギター抱えた際に違和感なくフィットするようバックコンターを深く、またトップコンター（肘が当たる部分）を直線的なコンターから、丸みをもたせたコンターボディにすることで腕の当たり＝フィット感を高めています。

2.モダンなプレイにも対応するSlim C シェイプ

日米間の多くのプレーヤーの意見を取り入れ、リードからバッキングまで幅広いスタイルに対応できるSlim C シェイプのネックシェイプを採用。「Standard Plus」には42.00mmのTUSQナットを採用。指板側面のロールオフ加工精度も高く、ネックの厚みを1フレット位置で20.00mm厚、12フレット位置で22.4mm厚に設定。ローコード、パワーコードともにストレスがなく、演奏性の高さを実現しています。また新しくデザインしたネックヒールも、ハイフレットへのアクセスを容易にしています。

3.Rupert Neve Design社協力のもと完成したHi-Fiピックアップ「Reflectone」

プロオーディオの名機を数多く世に送り出してきたあのRupert Neve氏 が興したRupert Neve Design社とコラボし、ヤマハが自社開発＆製造を行ったピックアップ。アルニコＶマグネットを使用し、ターン数、巻き上げ方法、ポールピースの高さを１から研究・開発することで、低域の力強さと、「きらびやか」な高域を併せ持つ、非常にバランスの良いピックアップとなっています。

4. アコースティックデザインによる音響解析技術

ヤマハ独自の音響解析や３Dモデリングを活用した設計プロセス「アコースティック・デザイン」。ボディとネックの「連成振動強化」による中域の強調、及び低域の振動周波数を調整によるタイトでクリアな低音を再現するため、下記の加工が施されています。

①ボディへの「スリット」加工

②ヘッドとネックの「長詰め」

③コントロールキャビティ切削デザイン改良（NCルーターによる切削）を施工。